ジャパリバス

先日公開したところ思った以上に反響があったので忘備がてら詳細を。

とはいっても実際見てもらう時の感動を損ねない程度に…

 

 

 前提

 

3話のころくらいに見始めてハマって、作ろうかなーどうしよっかなーなんて思っているうちにちらほらと1/24近似スケールやトミカ改造などで作ってる人がいたので、こりゃ普通に作ってもかなわないと思い、おもちゃっぽいものを お手軽に作れるようにするかーと思い立って最終話終わったロス感と最大本命の選考最終面接で落ちた喪失感を埋めるために作ってみました。

 

 データ作成

最初から3Dプリントを前提に作ってたので抜き勾配だのアンダーカットだのガン無視でCADデータを作成。ソフトウェアはSolidworks

3Dプリント前提とはいえ造型精度ってもんがあるので、ここを参考に完成強度やおもちゃ感を考慮しつつ最薄・最細部0.5mm程度になるようにプロポーション優先で。

あとは組み立てやすくデータ作りやすく…とやってたら結局11部品+タイヤ(トミカ流用)。プラモかよ。

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3日ほどでデータはできたのでサクッとDMMに発注。アクリル高精細Ultraで9.2kくらい…Xtremeだと15kしたのでさすがに無理だぞと。同様の理由でエクスプレスサービス(はやくとどくやつ)もつけてません。

アクリル高精細だと注文から発送まで基本7~9営業日かかると公式に書いてあって、かつエクスプレスつけると3日くらいになるらしいのだけど、今回空いてたのか金曜発注の月曜発送という鬼のようなスピードで届いてびっくり。驚きの2営業日発送。

 

組み立て

届いたものがこちら。ランナーつけたのはボディ数を少なくして出力エラー回避するのと輸送保護のため。

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部品取り出すとこんな感じ。アクリルでもこの半透明が一番安い。というか、ほかの色はこの状態から染色してるらしいので、塗装前提の場合これでいいのだ。

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組み立てるとこんな感じで、隣のTLV(1/64)と比べたら小ささがわかるかと思う。

いちおうトミカのタイヤを採寸してデータ化したもので干渉チェックしてある程度の遊びができる設計になってるのでタイヤも回るしサスも入れようと思えば入る。サスの構造は全く考えていない。

このあと知人に見せて回ってたので一週間くらいこのままの状態でした。

 

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3Dプリント品の表面処理のやり方には結構いろいろあるもので、IPAで表面ちょっと溶かして滑らかにするとか中性洗剤で洗うとか情報が錯綜してる感じもするものの、とりあえず中性洗剤で洗って表面油脂とかサポート材とか流してサクッとサフ吹いてちょっと削って積層痕消してさっさと塗装へ。

 

塗装

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基本的には棒付けてエアブラシでブシャーってしただけだし、そもそも手持ちの近似色だけでどうにかしてるので考証もへったくれもなかったりする。

最初は本当に何も考えずに吹くけど、あとになるとマスキングとかいう厄介な作業が入ってきやがって困った。

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それでもマスキングのしやすそうな順に塗装してるのでまだ楽なのだけど、そのせいで赤の次に黄緑とかいう発色全く考慮してない塗装順になったのが余計に面倒なことに。塗膜がどんどん厚くなる~

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誰だこんな塗りにくい設計した奴

 

……私か。

もはや祈りながら吹くしかなかったけどなんとかそれっぽくなって安堵。多少失敗しても室内の見えにくいところなので…許していただくということで…(誰に)

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そんなこんなであちこちマスキングしてどうにかこうにか塗ったのがこれ。ここまでは完全にエアブラシによるマスキング塗装で、斑点もアニメ見ながら斑点の位置のマスキングテープをカットして塗ったもの。若干ずれたり形がいびつになったりしているのは不器用だからなんですねぇ

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最後につまようじと綿棒使って錆と灯火類塗ったら塗装は完了。

忘備のために使用塗料は以下。

MSイエロー

ルマングリーン

ライトグリーン

レッド

エアスペリオリティーブルー

グランプリホワイト

つや消しブラック

オレンジ

マホガニー

日本陸軍戦車後期迷彩色・土地色

赤褐色

どこにどの色使ったかはご想像にお任せします(覚えてない)。

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あとはデカールでサイドのロゴを。

ただ適当に塗ったせいで微妙な色がよくわからなかったので、数パターン作って色合わせしながら貼りました。

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若干色浮いてる気もしてますが小さいのでそんなに気にならないでしょう。→割と気になりました

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ヘッドライトも一緒に出しました。あとは全体に半艶クリアー吹いて質感そろえてデカール保護しておしまい。

 

あとは窓のところにスペース作ってあったので、モデルデータから外形抜き出して0.5mmのアクリル板をレーザーカットしたものを差し込んであります。

完成図は最初のTwitter引用にもありますが以下のとおり。

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トミカにしてはディティール攻めすぎた感じもありますが許容範囲なのではないかと。

結局シャシにピアノ線仕込んでサスペンション入れてます。

 

今後の展望

欲しい人がいたら量産するなり、データ配布でもしようかなーと思ってたんですが出力費用が9kとさすがに誰も買わない値段になったのと、ある程度の強度を見込んで作ったもののやっぱり組み立て中に折ったり、嵌合の交差付け忘れて部品が入らなかったりしてたのでとりあえず一個でやめときました。財布がまず持ちません。あと毎度トミカからホイールもいでくるのはトミカがいくつあっても足りません。ただでさえこいつ3軸なのに……

 

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……という問題をある程度解決できるデータができたので出力かけるか悩んでいるところ。どっちがメインかわからないもののゆきやまちほー対応部品も装着可能になりました。装着用のダボ穴がシャシーにあいてます。ホイールも2ピースで作中準拠デザインに。これなら誰でも組めるからデータ公開してもいいかなーとも思ってたり。

 

とりあえずは自分で組めるか試してみなきゃいけないわけですが。

 

おまけ

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スケール的にいい感じだったので…時代考証はノーコメで